いい筆ってなんだろう?
道具の手帳01


道具の手帳01

いい筆ってなんだろう?


いいハサミなら。使えば分かりやすく選べるのでは?と思います。
切れ味が良く。疲れにくい。けれど、筆の場合難しい。
どうしてかというと。圧倒的に使う数が少ないからです。
今は、100円で何本も入った筆も売っています。その筆も進化し続けています。毛が抜けるのも少しずつ改善しているし。種類も増えてきて。毛の硬さも選べます。
では、絵の具の伸びはどうでしょうか?ここは、いい筆とは違いがあります。染み込み方というのがどうも違うように思います。いい筆は、絵の具を無駄なくキャンバスに移すことができるものが多いです。実は、絵の具の消費が違ったりします。
さらに使い続けたとき。こんな差が生まれて来てしまいます。毛先は、乾くときに痛むようです。使って洗って干しているうちにけが揃わなくなっていきます。いい筆は、持ちが良く。質を維持する力が強いです。といった具合に繊細に使い心地が変わって来ます。
アルフェテ工作室の筆選びのポイントは、例えば『種類が多いこと』です。たくさんの硬さ、形、長さ、細さなどできるだけ多くの幅を用意することを大切にしています。どうしてかというと。『自分にあったものを選べること』が大切だからです。
例えば、これがドライバーなどのDIY工具だと考えやすいです。ドライバーってものすごい数があります。まずは、使いたいネジのサイズに合っているか?そして、自分の手のサイズに合っているか?これがとても大切です。サイズが合っていないと回せません。大きさによっては、回す力が少しで良くなることもあります。一つのドライバーでつくれるものは限られています。
けれど。これが10本になると。小さなものから大きなものまでつくれるようになります。
絵を描くことも同じように思います。
一つの筆で表現できる幅を出すには、多くの技術が入ります。
もちろんそれを伸ばすのも一つです。けれど、道具に頼ることで自分に出来ない表現をみつけることができます。
だから、最初は種類を増やすことが大切に思います。たくさん絵を描くようになるのであれば、よく使う筆に似たものでいいものを買い足していけばいいと思うのです。
魔女の工作室では、筆は魔女の魔法の杖です。だから、魔法の杖を集めて遊ぶんです。
自分で杖をつくってみたりもします。
表現の世界は、きっと自由です。まずはやってみること。道具も同じように試していくこと大切かもしれませんね。
つづく

アルフェテ工作室の本をつくりました。