#ものづくりの道具の話
◎こどもたちのためのスケッチブックの選び方 初心者編

スケッチブックってどう選んでる?


ワークショップに参加されるとき。道具のことって気になりますよね?お母さんたちに質問を頂くこともあるんです。

そこで、絵を描くことがもっと楽しくなる道具のお話もお届けしていこうと思います。

まずは、スケッチブックのお話から。

 


○ 実は豊富。サイズの種類

スケッチブック。イメージはつくけれど実際に文具店で見てみるとそのサイズの種類の豊富さに驚いてしまいます。

大きい方がのびのび描けるかなとか。小さい方が持ち運びには便利だな、とか。

スケッチブックは、使うシーンも様々だからどんなサイズを選んでも困ることは少ないかもしれません。

とは言っても。はじめて子ども用にスケッチブックを揃えるとき。

どのサイズが良いのだろう?と悩んでしまうお父さん、お母さんも少なくなさそうです。

そこでアルフェテ工作室流「もうひとつのスケッチブックの選び方」をご紹介します。


 

○「大きいサイズ」ほど、良い

アルフェテ工作室では大きいサイズのスケッチブックをおすすめしています。

大きいサイズにすることで
・小さいサイズにもできることは、大きいサイズ
を分ければできます
・手先に限らず腕やカラダ全部をつかって線を描けます。
・世界に端っこは無いのです。
(※まだまだたくさんあるんです。)

例えば、スケッチブックは、食卓のお皿に近いと思います。

小さな器も可愛いけれど。例えば、白いご飯をよそるとき。めいいっぱい入れるのもいいけれど。ほんの少し余白がある方が、美味しそうではありませんか?盛り付けるものによってサイズを変えることがいいかもしれません。

元々の日本家屋のように、仕切りが少ないものは、いろいろな使い方ができます。外側と内側が曖昧な場所には、余裕が生まれるからです。

もし、小さいサイズの絵を描きたいとしても、大きいサイズに描いて後で切りとればいいと思います。それは、まるで映画のワンシーンのような豪快さと繊細さを持ち合わせた絵になるはずです。

こどもたちには、健康的なものづくりをオススメしたいのでのびのびと描ける大きなスケッチブックをオススメします。


○「スケッチブックは2冊揃える」が

おすすめ

アルフェテ工作室がスケッチブックの選び方に加えておすすめするのが「2冊揃える」というところです。

ところで絵の具を使って絵を描くときこんなことはありませんでしたか?

絵の具が乾くまで次のページへ移れない。

慌ててめくってしまい前のページに色が写ってしまったり絵が張り付いてしまうとか。その他には、塗ってみたけれどあんまり気に入らなかったというような。少しもやっとするようなことありませんか?

 

このときに2冊スケッチブックがあると心強いです。

例えば、絵の具が乾くまでの時間は、もう一冊のスケッチブックを使って絵を描くのもいいかもしれません。(※2枚ともしっかり描く必要はありません。ひとつは、あそびでいいのです。)

試しに塗ってみたり、描いてみたり。そういう場所があると余裕ができます。絵を描くとき、決して一発勝負ではないと言うことを知って頂けたらと思っています。

それは、まるでお庭を持つみたいに、ひとつの場所から繋げていく場所を持つことです。するともっとものづくりはたのしくなります。そして、試し描きをしたスケッチブックを見返してみるとそれが色の図鑑になったり、絵を描く別のヒントになることもあります。

意図しないものもまた愉しいですよ。スケッチブックは、あなたがつくる絵本です。もうひとつの絵の居場所をつくってみましょう。

 

文:田中


アルフェテ工作室では、使ってみたからわかったことや、新しい使い方などいつも探しています。

ぜひみなさんの
「スケッチブックの選び方」も
教えてくださいね。

 

みんなで持ちよって、もっとたのしいものづくりの楽しみ方を広げていけたらと思っています。


 

 

 

WORKSHOP
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アルフェテ工作室
京都、大阪、埼玉、岡山にてワークショップを開催。夏休みの宿題が終わってしまうものもありますよ。