#はじめてのワークショップ
◎5歳にとって90分は、短い!?

経験値が世界を広げる


○ワークショップは、自由です。

 

私たちがみなさんにお届けしていきたいことは、例えば経験の機会をつくることです。
机の上の世界は、決して大きくないです。
けれど、ものがたりがあれば、森くらいの世界の広さを感じることがきっとできるはず。
アルフェテ工作室には、3歳くらいから参加してくれるこどもたちがいます。年齢ごとに分けない。ということも私たちのワークショップの特徴のひとつです。そんな年齢でもできるの?と思う方も多いかもしれません。小学校に上がるくらいまでは、個人差の幅がとても大きいです。

 

だから、できることにも違いがあります。ここでみなさんにも聞いてみたいことは、本当に最初から最後までできることが目的でしょうか?
もちろん。やり遂げるということもスバラシイ目標ですね。
けれど。ワークショップでは、みんなと同じようにということは、一旦忘れてもらえたらと思います。
ここでで経験できることは、ひとつではありません。いくつもの経験のチャンスがあると思うんです。経験は、積み重なっていきます。それは、大人になるまでの大きく育つ栄養になるはずです。

○無関心からの一歩

みんなと同じようにできることは、成長と共にできるようになるはずです。こどもの頃。人と同じようにできなかったこと。大人になってみれば。些細なことは、実はたくさんあると思っています。

 

 

ですから、保護者の皆さんには、こどもたちをじっと見守ってみてもらいたいと思います。そしていっしょに楽しんでもらいたいです。
世界に興味を持つことは、豊かさの始まりだと思っています。
正直なところ。こどもたちがどこに反応するのか?は、その時になってみないとわかりません。(こどもたちが反応するものの特徴はあります。)ひとりひとりが違うはずです。
ものづくりは、芸術家になるためのものばかりではないんです。
どんなことが経験できるの?ということも。今後お届けしていけたらと思っています。

 


○90分で何をするの?

 

結局。そんな長い時間何をするの?と思うのも自然なことですよね。私たちのワークショップでは、90分間の間。ずっとつくるわけではないんです。
例えば、
アルフェテ工作室の『魔女の工作室』では、
1_色の体操から始めます。(準備運動です)
2_ものがたりの世界にご案内します。
3_自分でやってみる時間をじっくりとります。
4_席を立って誰かの作品を見たり
お話をしても大丈夫です。
5_工作の案内人が、
参加者のみなさん一人ずつの
お話を何度も聞いていきます。
6_疲れたら少し休憩をしましょう。
7_最後は、もう一度ひとりひとりお話を聞きます。
というように。つくることの時間と同じくらい。観察したり。お話をしたり、考えたり。全身を使う時間があります。
90分の中のたったひとつのことがとても価値のあることです。
私たちは、できたことだけを受け止める大人にならないようにしたいと思います。
できなくても。やってみたことは、スバラシイことです。そして、形に残らなくても。その過程の経験の価値も見逃したくないと思います。
できたことだけを評価することってもったいないと思うんです。どうしてかというと。失敗することが嫌になるかもしれないからです。失敗しても。その後止まってしまわないようにする力を育むことがものづくりでは、経験できます。
それから、失敗と思うようなことを失敗と思わないような。物事を別の角度から捉えるようにできることは、ものづくりの柔らかさです。
例えば、5歳は、一生のうちのほんのわずかな時間です。そのうちの90分が長いのか?短いのか?みなさんは、どう思われますか?私たちは、ワークショップの中の一瞬のものをみなさんと受け止めていきたいと思っています。